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グローバル展開を支える業務基盤改革 ~シークス株式会社様のSAP導入ストーリー~

2024年10月、Avallyが主催する Avally Summit Innovation Day  にて、同社執行役員 小出 裕一 氏が登壇し、 SAP導入に至るまでのプロセスと、導入後のビジネス成果について語りました。セッションでは、SAP Signavio や業務プロセスの見直しによるさらなる展望も紹介され、来場者から大きな反響がありました。

シークス株式会社 執行役員 情報システム部長 小出 裕一 様

SAP Signavio VP Global Alliances, Thomas J. Zimmermann 様

Avally PTE.LTD CEO, 藤森 大督

グローバルEMSリーダー、シークス株式会社の挑戦

 世界15カ国・50拠点で事業を展開するシークス株式会社(SIIX Corporation)は、従来の貿易商社からグローバルEMS(Electronics Manufacturing Services)プロバイダーへと進化を遂げた企業です。調達、物流、PCBアセンブリ、プラスチック成形といった幅広い分野に強みを持ち、年間売上は3,000億円を超えます。

しかし、急速な成長と拠点の拡大により、以下のような課題が顕在化していました:

  • 分散したシステム環境:拠点ごとに異なるERPを使用し、マスターデータの整合性に課題。
  • 業務の非効率性:手作業やExcelに依存するプロセスにより、サプライチェーン管理の遅延・エラーが発生。
  • リアルタイム可視性の欠如:統一された情報基盤がないことで、迅速な意思決定が困難に。

このような背景のもと、同社はSAP導入による業務基盤の刷新に踏み切りました。

Avallyとのパートナーシップによる変革の歩み

シークスの変革の旅路は、2017年の「グローバルテンプレート構築」 から始まりました。Avallyは戦略的パートナーとして、SAPおよびシークスと協力し、 “ONE Instance, ONE Client” の思想に基づいた統一基盤を構築。業務プロセスとマスターデータの標準化を実現しました。

その後、2018年から2022年にかけて、タイ、インドネシア、 台湾、中国、シンガポール、日本など 7カ国・13拠点 に順次展開されました。 さらに2022年以降は、EU、フィリピン、メキシコへの拡張計画も進行中です。